【泥汚れの落とし方】洋服・靴についた頑固な泥汚れを落とすコツを解説!

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洋服やスニーカーについた泥汚れを落としたいけれど、「普通に洗濯機で洗っても落ちない」「時間が経って頑固になってしまった」と困っていませんか。実は、泥汚れは不溶性の汚れのため、普通に洗うだけでは落ちにくいものですが、正しい手順で処理すればスッキリ落とすことができます。

この記事では、泥汚れが落ちにくい理由から、基本的な落とし方、素材別の対処法、頑固な汚れへの対策まで詳しく解説します。この記事を読んで、服や靴についた厄介な泥汚れを効果的に落とす方法を身につけましょう。

泥汚れはなぜ落ちにくい?

泥汚れが頑固で落ちにくいのには、明確な理由があります。食べこぼしや皮脂汚れとは、汚れの性質が根本的に違うからです。

まずは泥汚れの特性を知ることから始めましょう。

不溶性の汚れという特殊性

泥は、科学的に「不溶性の汚れ」と呼ばれ、水にも油にも溶けません。

普段の洗濯で使う洗剤(界面活性剤)は、水溶性や油溶性の汚れを分解して落とします。醤油のシミなら水に、ファンデーションなら油に溶けるため、洗剤の力で落とせるのです。ところが泥は土や砂の細かい「固形粒子」そのもの。洗剤を使っても溶けることはないのです。

つまり泥汚れを落とすには、繊維の隙間に入り込んだ粒子を物理的に取り除く必要があります。溶かして落とすのではなく、かき出して落とすイメージです。

いきなり水洗いがNGな理由

泥がついたらすぐ水で洗いたくなりますが、これが失敗の元凶です。

乾いた泥は繊維の表面にのっているだけ。しかし水をかけると、泥がドロドロになって繊維の奥へ奥へと入り込んでいきます。一度奥まで浸透した泥粒子は、どんなに洗剤を使っても取り出すことが難しくなるのです。

正しい手順は、まず泥を完全に乾かすこと。乾燥させてから叩き落とせば、大部分の泥を繊維の外に出せます。この一手間が、泥汚れ落としの成否を分けるポイントです。

【基本】洋服の泥汚れの落とし方

泥汚れを落とすには、正しい手順を踏むことが大切です。焦って洗濯機に入れてしまうと、かえって汚れが広がります。

ここからは、基本となる泥汚れの落とし方を6つのステップに分けて順番に解説していきます。

1. 完全に乾燥させる

泥がついたら、まず完全に乾かします。濡れたままや半乾きの状態で触ってはいけません。

自然乾燥させるのがベストですが、急ぐ場合はドライヤーの冷風(温風は不可)を使う方法もあります。温風は汚れを定着させる恐れがあるため避けましょう。泥が完全に乾くと、表面がカサカサになって粉っぽくなります。

この状態になったら、次のステップへ進む準備が整った合図です。

2. 叩いて泥を落とす

乾いた泥を、手で叩いて落としていきます。服を裏返して、泥のついた部分を外側から叩くと効果的です。

ブラシや歯ブラシを使って、繊維に沿って優しくこすり落とす方法もあります。力を入れすぎると生地を傷めるため、軽く払うイメージで行いましょう。

この段階で大部分の泥を取り除けば、後の作業がぐっと楽になります。屋外やベランダで作業すると、周囲を汚さずに済むのでおすすめです。

3. 固形石鹸を塗り込む

泥汚れの部分に、固形石鹸を直接こすりつけます。水で少し濡らしてから、石鹸を泥のシミに押し当てるように塗り込みましょう。

石鹸の成分が繊維の奥まで浸透するよう、たっぷり塗ることがポイントです。塗った後は5分ほど放置して、石鹸を汚れになじませます。

洗濯用の固形石鹸があればベストですが、ない場合は普通の固形石鹸でも代用できます。液体洗剤より固形石鹸の方が、泥汚れには効果を発揮しやすいのです。

4. もみ洗い・ブラシ洗い

石鹸を塗り込んだ部分を、もみ洗いします。両手で生地をこすり合わせるように、優しく揉んでいきましょう。

頑固な汚れには、歯ブラシや洗濯ブラシを使うと便利です。ブラシで円を描くようにこすると、繊維の隙間に入った泥粒子をかき出せます。ただしゴシゴシ強くこすると生地が傷むため、力加減には注意が必要です。

白い泡が茶色く濁ってきたら、汚れが浮き出てきた証拠。この作業を丁寧に行うことが、きれいに泥汚れを落とす秘訣といえます。

5. しっかりすすぐ

もみ洗いが終わったら、流水でしっかりすすぎます。石鹸の成分と浮き出た泥を、完全に洗い流しましょう。

すすぎが不十分だと、残った泥が再び繊維に付着してしまいます。水が透明になるまで、念入りにすすぐことが大切です。

シミの部分を指で触ってみて、ザラザラ感がなくなれば大丈夫。まだ汚れが残っている場合は、もう一度石鹸を塗り込むところからやり直しましょう。

6. 洗濯機で洗う

前処理が終わったら、ようやく洗濯機の出番です。他の服と一緒に、通常通り洗濯します。

ここまでの手順を踏んでいれば、洗濯機だけでは落ちなかった泥汚れもきれいに落ちるはずです。洗濯が終わったら、すぐに干して仕上げましょう。

もし洗濯後もまだ汚れが残っていたら、乾燥させずにもう一度手順3から繰り返してください。乾燥機にかけると汚れが定着するため、完全に落ちるまでは自然乾燥がおすすめです。

泥汚れに効く洗剤とは?

泥汚れを落とすには、洗剤選びも重要なポイントです。どの洗剤を使うかによって、落ち具合が大きく変わります。

ここでは、泥汚れに効果的な洗剤の種類と選び方を詳しく見ていきましょう。

固形石鹸が最適な理由

泥汚れには、固形石鹸が最も効果を発揮します。

固形石鹸は界面活性剤の濃度が高く、汚れに直接塗り込めるため、繊維の奥の泥粒子までしっかり届きます。また、石鹸の固さを利用して物理的に汚れをこすり出せる点も大きなメリットです。

洗濯用の固形石鹸が理想的ですが、普通の浴用石鹸でも代用できます。ウタマロ石鹸のような泥汚れ専用の商品なら、さらに高い効果が期待できるでしょう。液体洗剤では届かない部分まで、石鹸の成分を押し込めるのが固形石鹸の強みです。

粉末洗剤vs液体洗剤

粉末洗剤と液体洗剤では、粉末洗剤の方が泥汚れに向いています。

粉末洗剤は弱アルカリ性で洗浄力が強く、頑固な汚れを落とす力があります。一方、液体洗剤の多くは中性で洗浄力がマイルドなため、泥汚れには効果が限定的です。

ただし粉末洗剤は溶け残りやすいため、水温が低い時期は注意が必要。ぬるま湯で溶かしてから使うか、予洗いの段階で粉末洗剤を溶かしてから使用する方法もあります。液体洗剤を使う場合は、前処理で固形石鹸を併用すると効果が上がるでしょう。

関連記事:液体洗剤と粉末洗剤の違いと使い分けの方法を徹底比較

頑固な泥汚れには重曹や酸素系漂白剤もおすすめ

何度洗っても落ちない頑固な泥汚れには、重曹や酸素系漂白剤を試してみましょう。

重曹は弱アルカリ性で研磨作用があり、泥粒子を物理的にかき出す効果があります。ペースト状にして汚れに塗り込み、ブラシでこすると効果的です。酸素系漂白剤は、40度程度のぬるま湯に溶かしてつけ置きする方法がおすすめ。30分から1時間つけておくと、繊維の奥の汚れまで浮き上がらせることができます。

ただし塩素系漂白剤は色落ちの原因になるため、泥汚れには使用しないでください。重曹も酸素系漂白剤も、使用前に洗濯表示を確認することが大切です。

関連記事:重曹洗濯で服の気になる臭いや汚れを解消!メリットや注意点も解説

【種類別】洋服の泥汚れを落とすコツ

服の種類や素材によって、泥汚れの落とし方には少しずつ違いがあります。それぞれの特性に合わせた方法を使えば、より効果的に汚れを落とせるのです。

ここからは、服の種類別に具体的なコツを紹介していきます。

Tシャツ・体操着

Tシャツや体操着は綿素材が多く、比較的泥汚れを落としやすい服です。

基本の手順に沿って、乾燥・叩き落とし・固形石鹸の塗り込みを行いましょう。綿は丈夫な素材なので、ブラシでこする際も少し強めにこすっても大丈夫です。白い体操着の場合は、前処理の後に酸素系漂白剤でつけ置きすると効果的。

ただし色柄物は色落ちする可能性があるため、目立たない部分で試してから全体を処理してください。襟元や袖口など汚れやすい部分は、特に念入りに石鹸を塗り込むことがポイントです。

ズボン

ズボンは膝部分に泥汚れがつきやすく、生地も厚手のため繊維の奥まで泥が入り込みがちです。

固形石鹸を塗り込んだ後、歯ブラシで円を描くようにこすると効果的。デニム素材の場合は色落ちしやすいため、裏返してから作業を行いましょう。ポケットの周りや縫い目の部分は泥が溜まりやすいので、ブラシの先端を使って丁寧にかき出してください。

厚手の生地は石鹸が浸透しにくいため、塗り込んだ後10分程度放置する時間を長めにとるとよいでしょう。

白い服

白い服は泥のシミが目立ちやすいため、念入りな前処理が必要です。

基本の手順に加えて、酸素系漂白剤を活用しましょう。固形石鹸でもみ洗いした後、40度程度のぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、30分から1時間つけ置きします。この方法なら、繊維の奥に残った細かい泥粒子まで浮き上がらせることができるのです。

つけ置き後は、もう一度軽くもみ洗いしてからすすぎましょう。塩素系漂白剤は生地を傷める恐れがあるため、必ず酸素系を選んでください。

野球ユニフォーム

野球ユニフォームは、泥汚れの中でも特に頑固な汚れがつきやすい服です。

スライディングによる擦れた泥汚れは、繊維の奥深くまで入り込んでいます。まず乾燥させて叩き落とした後、固形石鹸をたっぷり塗り込みましょう。泥のシミが広範囲の場合は、粉末洗剤を溶かしたぬるま湯につけ置きしてから、個別にブラシでこすると効果的です。

ユニフォームの文字やロゴ部分は、強くこすると剥がれる可能性があります。この部分は優しく押し洗いする程度にとどめてください。

一度洗ったのに落ちない頑固な泥汚れの服

一度洗濯してしまった泥汚れは、熱で繊維に定着している可能性があります。

この場合は、もう一度前処理からやり直す必要があるのです。まず固形石鹸を汚れ部分に塗り込み、重曹ペーストを上から重ねて塗ってみましょう。重曹大さじ1に対して水を少量加えてペースト状にし、歯ブラシで円を描くようにこすります。

それでも落ちない場合は、酸素系漂白剤で一晩つけ置きする方法も試してください。ただし何度も漂白剤を使うと生地が傷むため、どうしても落ちない頑固な汚れはクリーニング店に相談するのが賢明です。

靴の泥汚れの落とし方

靴についた泥汚れも、服と同じく乾燥させてから落とすのが基本です。ただし靴は素材によって適切な方法が異なるため、注意が必要。

ここでは、靴の種類別に効果的な泥汚れの落とし方を解説します。

スニーカー

布製のスニーカーは、服と同様の方法で泥汚れを落とせます。

まず泥を完全に乾燥させてから、ブラシで叩いて泥を落としましょう。靴用ブラシや使い古しの歯ブラシが便利です。大まかな泥を落としたら、固形石鹸を直接こすりつけて、ブラシで円を描くようにこすります。ソールの溝に入り込んだ泥は、爪楊枝や竹串を使ってかき出してください。

洗い終わったら流水でしっかりすすぎ、タオルで水気を拭き取ります。乾燥中は新聞紙や乾燥材を詰めて形を整えると早く乾きます。日陰の風通しの良い場所で、つま先を下にして立てかけて乾かし、カビや黄ばみの原因となる乾燥不足を防ぎましょう。

革靴

革靴は水洗いできないため、乾いた状態で泥を落とす方法が基本です。

泥が完全に乾いたら、靴用ブラシで優しく払い落とします。革を傷つけないよう、力を入れすぎないことがポイント。細かい部分は、乾いた布で拭き取りましょう。

どうしても落ちない泥汚れには、革靴専用のクリーナーを使います。少量を布に取り、優しく拭き取ってください。クリーナーを使った後は、革用のクリームで保護することを忘れずに。水で濡らすと革が傷むため、絶対に水洗いは避けてください。

時間が経った泥汚れの靴

時間が経って固まった泥汚れは、通常の方法では落ちにくくなっています。

スニーカーの場合、固形石鹸でこすっても落ちないときは、粉末洗剤を溶かしたぬるま湯に30分ほどつけ置きしましょう。その後、ブラシでこすれば泥が浮き上がってきます。重曹ペーストを使う方法も効果的です。

革靴で時間が経った泥汚れは、無理に落とそうとすると革を傷めます。革靴専用クリーナーでも落ちない場合は、靴の修理専門店やクリーニング店に相談するのが賢明。プロの技術なら、革を傷めずに泥汚れを落としてもらえるでしょう。

洋服や靴の泥汚れを防ぐ予防策

泥汚れを落とすのは手間がかかるため、最初から汚れを防ぐ工夫が大切です。日頃からできる予防策を取り入れれば、洗濯の負担を減らせます。

ここでは、泥汚れを防ぐための具体的な方法を2つ紹介します。

防水スプレーの活用

防水スプレーを使えば、服や靴に泥が付着しにくくなります。

スプレーが表面に膜を作り、泥や水分を弾いてくれるのです。使い方は簡単で、服や靴から20〜30cm離してまんべんなくスプレーし、完全に乾かすだけ。雨の日の外出前や、泥で汚れそうな活動の前に使うと効果的です。

スニーカーには靴用の防水スプレー、服には衣類用のスプレーを選びましょう。革靴の場合は革専用の製品を使ってください。効果は1〜2週間程度で薄れるため、定期的にスプレーし直すことがポイント。スプレー後は風通しの良い場所で乾かし、密閉空間での使用は避けてください。

汚れにくい素材選び

服や靴を選ぶ際、汚れにくい素材を意識すると泥汚れの悩みが減ります。

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は、綿に比べて泥が付きにくく落としやすい特徴があります。アウトドア用のウェアやスポーツウェアには、撥水加工された素材が使われていることが多く、泥や水を弾いてくれるのです。

靴選びも重要。合成皮革のスニーカーは水洗いしやすく、泥汚れに強いといえます。子どもの外遊び用や、スポーツ用の服と靴を選ぶときは、素材表示を確認してみましょう。ただし化学繊維は通気性が綿より劣る場合があるため、用途に応じて使い分けることが大切です。

Q1. 泥汚れのついた服を洗濯機でそのまま洗うとどうなる?

泥汚れのついた服を前処理なしで洗濯機に入れると、汚れが悪化します。

洗濯機の水流で泥が繊維の奥深くまで入り込み、落ちにくくなるのです。さらに、他の服に泥が移ってしまう可能性もあります。洗濯槽に泥が残れば、次の洗濯物まで汚れてしまうでしょう。

泥汚れは必ず前処理を行ってから洗濯機で洗ってください。乾燥させて叩き落とし、固形石鹸で手洗いする手順を省略すると、むしろ手間が増える結果になります。

Q2. 外出先で泥汚れがついた時の応急処置は?

外出先で泥がついたら、まず触らずに乾燥するのを待ちましょう。

濡れた状態で拭くと、泥が広がって汚れが悪化します。乾いてきたら、ティッシュやハンカチで表面の泥を優しく払い落としてください。こすらずに叩くように落とすのがコツです。

帰宅後すぐに、この記事で紹介した基本の手順で処理しましょう。外出先では無理に落とそうとせず、最小限の応急処置にとどめることが大切。水で洗い流したくなりますが、帰宅まで我慢してください。

Q3. 泥汚れが落ちない時の最終手段は?

何度試しても泥汚れが落ちない場合は、クリーニング店に相談するのが最終手段です。

プロの技術なら、家庭では落とせない頑固な汚れも対処できます。「せんたく便」のような宅配クリーニングを利用すれば、重い服や靴を運ぶ手間もかかりません。染み抜きサービスを提供している会社なら、泥汚れに特化した処理をしてもらえるでしょう。

大切な服やデリケートな素材の場合は、無理に自分で落とそうとせず早めにプロに任せてください。自己流で何度も洗うと、生地を傷めてしまうリスクがあります。

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サイト名 せんたく便
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