お気に入りのニットを洗濯したら縮んでしまった経験はありませんか?
ニットは繊細な素材で、洗い方を誤ると型崩れや縮みの原因になります。しかし、毎回クリーニングに出すのは手間もコストもかかってしまいますよね。
そこで今回は、自宅でできる縮まないニットの洗い方を紹介します。正しい洗剤の選び方、洗濯機と手洗いそれぞれのコツ、乾かし方のポイントなど、ニットを長持ちさせるための秘訣もあわせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
まずはニットの洗濯表示をチェック!家庭での洗濯不可な場合は洗わないこと
ニットは適切な方法で洗わないと縮んでしまう可能性が高いため、洗濯するときには細心の注意が必要です。
ニットの繊維には、髪の毛と同様に表面にキューティクル(うろこ状の構造)があります。この構造が水分や熱により開くと、傷つきやすくなってしまうのです。
洗濯機での洗濯では、強い力で叩き洗いされたり、他の衣類と接触することで繊維にダメージを与えます。キューティクルが損傷すると繊維が水分を吸収しやすくなり、繊維同士が絡まりやすくなることで、縮みが生じてしまいます。
ニットの洗濯において、手洗いが推奨されていることが多いのはこのためです。手洗いであれば、繊維への物理的な負担を最小限に抑えることができます。
また、乾燥方法にも注意が必要です。
急激な温度変化はキューティクルの開閉を引き起こし、繊維に悪影響を与えるので、乾燥機を使用するのは避けた方がよいでしょう。ニット素材の多くはタンパク質でできているため、60-70度以上の熱で変質してしまいます。これは、卵が白くなるのと同じ原理です。
ニットは濡れると重くなるため、ハンガーに吊るすと重力で型崩れしやすくなります。そのため、形をキレイに保ちながらニットを乾燥させるためには、平置きでタオルに水分を吸収させるのがおすすめです。
このように、ニットを縮ませずに洗うには正しい知識を持って適切な洗濯方法で洗うことが大切です。
洗濯を始める前には必ず洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示には、そのニット製品に適した洗濯方法が記載されています。家庭での洗濯が不可能と表示されている場合は、絶対に自宅で洗濯しないでください。
洗濯表示には、水洗いの可否、洗濯温度、絞り方、乾燥方法など、重要な情報が詰まっています。これらの指示に従うことで、ニットの型崩れや縮みを防ぐことができます。
洗濯表示の見方は、以下を参考に確認してみてください。
引用:経済産業省より
家庭での洗濯が不可能な場合は、クリーニング店に依頼することをおすすめします。特に高価なニットやお気に入りのニットは、プロの技術で洗濯してもらうことで長く愛用できます。
自宅での洗濯に不安がある場合や、時間がない場合は、宅配クリーニングサービスを利用するのも一つの方法です。せんたく便などのサービスを利用すれば、わざわざクリーニング店まで出向かず、自宅にいながら依頼ができます。
ニットを縮ませない!知っておきたい洗い方のポイント
ニットは暖かく柔らかい素材ですが、洗濯方法を誤ると縮んでしまうことがあります。正しい洗い方を知ることで、大切なニットを長く愛用することができます。
以下に、ニットを縮ませないための3つの重要なポイントを紹介します。
ポイント1|中性のおしゃれ着用洗剤を用意する
ニットを洗う際は、中性のおしゃれ着用洗剤を使用することが大切です。通常の洗濯洗剤は強アルカリ性のものが多く、ニットの繊維を傷めてしまう可能性があります。中性洗剤は繊維に優しく、ニットの風合いを保つのに適しています。
洗剤を選ぶ際は、パッケージに「ウール・カシミヤ用」や「おしゃれ着用」と記載されているものを選びましょう。これらの洗剤は、型崩れ・色あせ・毛玉などを防止する
成分が含まれています。
ポイント2|ニットは裏返して洗濯ネットに入れる
ニットを洗う前に、必ず裏返してから洗濯ネットに入れましょう。裏返すことで、表面に毛玉ができにくくなり、型崩れも防ぐことができます。
また、洗濯ネットを使用することで、ニットが他の衣類と絡まることを防ぎ、摩擦による傷みを軽減できます。
洗濯ネットは、ニットがゆったりと入る大きさのものを選びましょう。ネットの中でニットが圧迫されると、縮みの原因になることがあります。
ポイント3|汚れている部分は直接洗剤を塗布しておく
襟元や袖口など、汚れが目立つ部分には、洗濯前に直接洗剤を塗布しておくとより効果的です。
まずは目立たない箇所で色落ちなどしないか確かめて、大丈夫であれば洗剤を塗布してください。直接洗剤を塗布する際は、優しく叩き込むように塗り、こすらないようにしましょう。
ゴシゴシこすったり、強く揉んだりすると繊維が傷んでしまい型崩れの原因になります。
洗濯機?手洗い?正しいニットの洗い方
ニットの洗濯方法は、素材や汚れの程度によって異なります。手洗いと洗濯機、それぞれの正しい洗い方を紹介します。
洗濯機でニットを洗う場合
洗濯機を使用する場合は、以下のステップを参考にしてください。
STEP1|洗濯ネットに入れる
ニットは裏返し、たたんでから洗濯ネットに入れます。これにより、生地が傷むのを防ぎます。汚れている部分や袖口は外側にすると汚れがより落ちやすいです。
STEP2|弱水流コースを選ぶ
洗濯機の設定を「弱水流」や「ウール」「手洗いコース」「おうちクリーニングコース」などのデリケートな素材用のコースにします。
STEP3|洗剤を入れる
中性洗剤を使用し、通常の半分程度の量にします。ただし、洗剤の説明書きがある場合はそちらを参考にしてください。
また、洗剤の量が多ければ良い、というものではありません。むしろ洗剤が多すぎると、すすぎで洗剤が流しきれずに繊維の中に残ってしまう可能性があります。
STEP4|水温を設定する
冷たい水よりぬるま湯のほうが汚れを落とす効果を発揮しやすいです。目安は30℃以下のぬるま湯をおすすめします。熱すぎるとかえってニットを傷める原因になるため、注意しましょう。
STEP5|脱水は短めに
弱水流コースに設定していれば、洗濯機が軽く脱水してくれるはずです。もし、コース以外で脱水を行う場合は、脱水時間は1分程度に抑えましょう。
手洗いでニットを洗う場合
手洗いは、ニットにとってより傷みにくい洗濯方法です。以下のステップで行います。
STEP1|準備
洗面器にぬるま湯を用意し、中性洗剤を溶かします。冷たい水よりもぬるま湯の方が洗浄効果が高まるため、水温は30℃以下に調整しましょう。ただし、30℃以上だと色落ちや縮んでしまう原因になる恐れがあるので注意してください。
STEP2|押し洗い
ニットを優しく押し洗いします。水中で揉んだりねじったりすると、繊維が絡んでしまい、傷んでしまいますので注意しましょう。
STEP3|すすぎ
洗剤が残らないよう、清潔なぬるま湯で十分にすすぎます。洗うときと同じように、揉んだりねじったりせず、押し洗いしましょう。
STEP4|脱水
ニットの上にバスタオルを広げ、優しく押さえて水気を吸い取ります。厚手のニットなら、タオルの濡れていない部分に移動して再度吸い取りましょう。絞ると型崩れの原因になるので避けましょう。
ニットを洗ったあと型崩れせずに乾かすコツ
ニットを洗濯した後、型崩れを防ぎながら乾かすには、いくつかのポイントがあります。正しく乾かすことで、ニットを長持ちさせましょう。
型崩れを防ぐための乾燥方法
型崩れを防ぐため、ハンガーに吊るして乾かすのは避けましょう。ニットの重みで肩が伸びてしまう可能性があります。
代わりに、平干しネットを使用するのが効果的です。平干しネットを使えば、空気が通りやすく、形を保ったまま乾燥させることができます。
平干しネットが無い場合は、ハンガーを複数使い、重さがかからないように工夫しましょう。直射日光は避け、風通しの良い日陰で乾かすことをおすすめします。
乾燥時間を短縮する方法
乾燥時間を短縮したい場合は、タオルでニットを挟み、優しく押さえて水分を吸収させます。この方法で、乾燥時間を大幅に短縮できます。
ただし、基本的には乾燥機の使用は避けてください。高温と回転による摩擦で、ニットが縮んだり、毛羽立ちの原因になる可能性があります。
ニットを長持ちさせる正しい保管方法
ニットを長く愛用するためには、適切な保管方法が欠かせません。正しい方法で保管することで、ニットの型崩れや虫食いを防ぎ、美しい状態を保つことができます。
ニットの保管方法1|ハンガーは使わず丁寧に畳む
ニットを保管する際は、ハンガーを使用せず、丁寧に畳むことが重要です。ハンガーにかけると、ニットの重みで肩部分が伸びてしまい、型崩れの原因となります。
畳み方のポイントは以下の通りです。
- ニットの背中側を上にして、肩の部分を折る
- 折った身幅に添うように、袖を折りたたむ
- 反対側も同様に折る
- 半分に折り返して完成
この方法で畳むことで、シワを防ぎ、ニットの形を保つことができます。
ニットの保管方法2|湿気の少ない涼しい場所に収納する
ニットは湿気を嫌うため、収納場所の選択が重要です。湿気の多い場所に保管すると、カビや臭いの原因となります。
適した保管場所の条件は以下の通りです。
- 湿気の少ない場所
- 直射日光の当たらない場所
- 風通しの良い場所
クローゼットや箪笥の中に保管する場合は、除湿剤や防虫剤を一緒に入れることをおすすめします。
また、長期保管の際は、防虫効果のある不織布の収納ケースを使用すると安心です。
宅配クリーニングサービスのせんたく便では、サービスの1つに無料で最大11ヶ月保管してくれる「保管パック」を提供しています。
冬物から夏物への衣替えで保管にかさばるニットも、せんたく便の保管パックなら、クリーニングはもちろん、来シーズンまで保管もしてくれるのでとても便利です。
適切な方法でニットを保管することで、大切な衣類を長く美しく保つことができます。これらの方法を参考に、ニットの保管方法を見直してみてはいかがでしょうか。
ニットの自宅洗いが難しいならせんたく便がおすすめ
ニットの洗濯は繊細な作業が必要で、自宅での洗濯に不安を感じる方も多いでしょう。そんな方におすすめなのが、宅配クリーニングサービス「せんたく便」です。
せんたく便では、専門の技術者がニットの素材や特性に合わせて適切な洗濯方法を選択します。例えば、カシミヤやアンゴラなどのデリケートな素材も安心して任せられます。
また、オプションサービスが豊富で、自宅での洗濯では難しい丁寧な仕上げも、プロの技術で美しく仕上げてくれます。ニットの型崩れや縮みを防ぎ、長く愛用できるようサポートしてくれます。
せんたく便は、集荷から配送まで全てお任せできるので、手間も時間も節約できます。忙しい方や自宅でのニットの洗濯に自信がない方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ ニットを長く愛用するための洗濯と手入れのポイント
ニットの洗い方を正しく理解し実践することは、大切なアイテムを長く愛用するために欠かせません。この記事では、ニットを洗濯する際の重要なポイントをいくつか紹介しました。
まず、洗濯表示をしっかりチェックし、家庭での洗濯が可能かどうかを確認することが大切です。洗濯可能な場合は、中性の洗剤を使用し、裏返して洗濯ネットに入れるなど、丁寧な扱いが求められます。
洗濯方法は、洗濯機を使用する場合と手洗いの場合があり、それぞれ適切な手順があります。洗濯後は型崩れを防ぐため、正しい乾燥方法を守ることも重要です。
また、ニットの保管方法にも注意が必要です。ハンガーは避け、丁寧に畳んで湿気の少ない涼しい場所に収納しましょう。
自宅での洗濯に自信がない場合は、せんたく便のような専門サービスの利用も検討してみてください。
これらのポイントを押さえることで、ニットを美しく保ち、長く愛用することができます。大切なニットアイテムの手入れに、ぜひこの記事で紹介した方法を活用してみてください。
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