スラックスをクリーニングに出したいと思っても、料金はいくらか、どのくらいの頻度で出せばよいのか、折り目はきれいに戻るのか。判断材料がないと、つい後回しになりがちです。
また、通常のドライクリーニングは油性の汚れを落とすのが得意な一方、汗などの水溶性の汚れは落としにくい面があります。夏場のにおいや黄ばみが気になる場合は、通常のクリーニングだけでなく、汗抜き加工やウエットクリーニングに対応しているかを確認したいところです。
この記事では、スラックスのクリーニング料金、出す頻度、仕上がり日数、汗汚れへの対応、折り目の仕上がり、自宅で洗える条件を整理します。
目次
スラックスをクリーニングに出す頻度

まず頻度から確認します。ここが決まると、年間の費用も見通せます。
一律の回数ではなく着用状況で判断する
クリーニングの頻度は、着用回数だけでなく、汗の量やにおい、シミ、素材などを見て判断します。汚れが目立たない場合は、着用後にブラッシングして休ませながら状態を確認しましょう。
クリーニングは汚れを落とす一方、溶剤と機械力による負担も少しずつかかります。汚れていないのに頻繁に出す必要はありません。着用後にハンガーに掛けて一晩休ませ、ブラシでほこりを落とすだけでも、次に着るときの状態は変わります。
ただし、ブラッシングで落とせるのは表面のほこりや繊維のからみだけです。汗や皮脂は繊維の内部に入り込むため、ブラシでは取れません。ここは洗浄でしか対応できない部分です。
夏と冬で頻度が変わる理由
同じスラックスでも、季節によって必要な頻度は変わります。
夏場は汗の量が多く、汚れの性質も違います。汗は水溶性の汚れで、通常のドライクリーニングでは落ちにくく、放置すると生地に残って黄ばみやにおいの原因になります。夏場は汗をかきやすいため、着用回数だけでなく、においや湿り気、汚れの状態を確認してクリーニングのタイミングを判断します。汗汚れが気になる場合は、汗抜き加工などに対応しているか確認しましょう。
冬場は汗が少ないため、間隔を空けられます。冬場でも着用環境によって汗の量は変わるため、一律の回数ではなく、においや汚れの状態を基準に判断してください。ただし、冬でも室内が暖かければ汗はかきます。においが気になったら回数にこだわらず出してください。
出しすぎ・出さなすぎの注意点
出しすぎると、生地の風合いが落ちます。ウールの場合、繰り返しの洗浄で油分が抜け、張りが失われることがあります。プレスを繰り返すことで、生地の表面が平らに潰れ、光沢が出る(テカる)原因にもなります。
出さなすぎると、汗と皮脂が蓄積します。膝の裏、股の内側、ウエストの内側は、汚れがたまりやすい部分です。この汚れは酸化して黄ばみに変わり、時間が経つほど落としにくくなります。虫食いのリスクも上がります。
どちらの極端も避け、汚れとにおいを基準に判断してください。
長期保管前に確認したいこと
長期保管前は、汗や皮脂、食べこぼしなどの汚れが残っていないか確認し、必要に応じてクリーニングしましょう。
見た目に汚れがなくても、皮脂は付いています。この皮脂が保管中に酸化して黄ばみになり、虫を寄せる原因にもなります。虫は繊維そのものより、皮脂や食べこぼしのある箇所に集まります。
しまう前には、ウエストの内側、裾の折り返し、ポケット口を確認してください。汚れが目立つ部分があれば、受付時に伝えておくと処理してもらいやすくなります。
14時までに申し込めば、その日のうちに集荷に来てもらえます。ズボンは1点として数えるので、スーツの上下やシャツと組み合わせても点数を圧迫しません。においや汗じみが気になるスラックスは、せんたく便におまかせください。
スラックスのクリーニング代と料金相場
次に料金です。出し方によって単価が変わります。
| 出し方 | 料金の目安(1本あたり) | 向いているケース |
|---|---|---|
| 店舗型(単品) | 500〜1,000円程度 | 1本だけ出したい。チェーン系は400〜600円程度、技術重視の店は800〜1,500円程度 |
| 店舗型(スーツ上下セット) | 1,000〜2,000円程度 | 上下まとめて出したい。別々に出すより割安 |
| 宅配クリーニング(パック10点) | 1,000〜1,500円程度 | スーツ一式や複数点をまとめたい。単価の高い衣類を含めるほど割安 |
店舗型クリーニングの料金
店舗型クリーニングでは、スラックス1本あたり500〜1,000円程度が目安です。
チェーン系の低価格店では400〜600円程度、技術を売りにする店では800〜1,500円程度という幅があります。ウールやカシミヤ混などの素材では、追加料金が発生することもあります。
スーツの上下セットで出す場合は、セット料金として1,000〜2,000円程度に設定されている店が多く、上下を別々に出すより割安になります。
宅配クリーニングの料金
宅配クリーニングでは、点数制のパック料金が中心です。10点で10,000〜15,000円程度が一般的で、1点あたり1,000〜1,500円になります。
スラックス単品で見ると、店舗型より割高に感じるかもしれません。ただし、パック制は品目にかかわらず1点は1点と数えるサービスが多いため、コートやジャケットなど単価の高い衣類を含めるほど割安になります。
スラックス1本だけを出したいなら店舗型、スーツ一式や複数のビジネス衣類をまとめたいなら宅配のパック。この使い分けが基本になります。
追加料金が発生する加工
基本料金に加えて選べるオプションがあります。
- 汗抜き加工(ウエットクリーニング):500〜1,500円程度
- 折り目加工(センタープレスの固定):300〜1,000円程度
- 撥水加工:500〜1,500円程度
- 部分染み抜き:500〜2,000円程度
このうち、夏場のスラックスで効果が実感しやすいのは汗抜き加工です。通常のドライクリーニングは石油系などの溶剤で洗うため油性汚れに強い一方、水に溶ける汗の成分は残ります。汗抜き加工は水を使う工程を加えることで、この水溶性の汚れに対応します。「クリーニングに出したのに、着るとにおいが戻る」という場合、原因は落としきれていない汗汚れであることが多くあります。
1本だけ出す場合とまとめて出す場合
1本だけの場合は、単品料金のある店舗型のほうが安く済むことがあります。500〜1,000円程度で、日数も2〜3日ほどです。
スーツやジャケットなど複数の衣類をまとめて出す場合は、宅配のパック料金も比較対象になります。品目と点数によって、1点あたりの実質料金を比較しましょう。持ち運びの手間もなく、集荷から返却まで自宅で完結します。
なお、店舗型でも「3本まとめて◯円」といったセット割引を設定している店があります。同じ店を継続して使うなら、割引の条件を確認しておくとよいでしょう。
パック料金は、送料もシミ抜きも毛玉取りも基本料金に含まれています。クリーニングに出そうか迷っているスラックスは、まずせんたく便に相談してみてください。
スラックスのクリーニングには何日かかる?

仕事で使うスラックスは、手元にない期間が問題になります。日数の目安を確認します。
通常のクリーニングにかかる日数
店舗型で通常のドライクリーニングであれば、2〜4日程度が目安です。即日仕上げや翌日仕上げに対応している店もあります。
繁忙期は延びます。衣替えの時期や年末は依頼が集中するため、通常より数日長くかかると考えておいてください。
汗抜きやウエットクリーニングを追加する場合
汗抜き加工やウエットクリーニングを追加すると、通常より1〜3日程度長くかかります。
水を使う工程が加わるため、乾燥と仕上げに時間が必要になるためです。急ぎの場合は、通常仕上げにするか、余裕のあるタイミングで汗抜きを依頼するという使い分けもできます。
染み抜き・折り目加工がある場合
染み抜きは、シミの種類によって処理を重ねる必要があり、数日から1週間程度追加でかかることがあります。
折り目加工は、通常のプレス仕上げとは別の工程です。特殊な樹脂加工や高温プレスで折り目を固定するため、こちらも1〜3日程度の追加を見ておいてください。
宅配はトータル日数で確認する
宅配クリーニングでは、集荷から返却までのトータル日数で考えます。工場での作業日数に往復の配送日数が加わるため、1〜2週間程度が目安です。
宅配クリーニングでは、工場での作業に加えて往復の配送期間が必要です。そのため、「工場到着後○日」ではなく、集荷から返却までのトータル日数を確認しましょう。
平日に着るスラックスであれば、手元に予備を残したうえで出すのが現実的です。
スーツの上下は一緒にクリーニングしたほうがよい?
スラックスだけが先に汚れる、というのはよくある状況です。それでも上下一緒に出すべきかを整理します。
上下で色味や風合いに差が出る可能性
結論としては、可能な限り上下一緒に出すのが望ましいとされています。
理由は、クリーニングの回数に差が出ると、生地の状態にも差が出るためです。洗浄とプレスを繰り返すと、生地はわずかに色が抜け、風合いが変わります。上下でクリーニング回数に大きな差が続くと、生地の色味や風合いに差が出る可能性があります。
濃紺やチャコールグレーなどの濃色スーツでは、この差がとくにわかりやすくなります。
スラックスだけが汚れた場合
とはいえ、スラックスのほうが汚れやすいのは事実です。裾は地面に近く、座る動作で膝や尻に負担がかかり、汗もたまります。ジャケットと同じ頻度では追いつきません。
現実的な対応としては、次の2つです。
一つは、スラックスを2本用意することです。同じ生地のスラックスが2本あるスーツ(ツーパンツスーツ)であれば、交互に履くことで1本あたりの着用回数が減り、ジャケットとの回数差も小さくなります。
もう一つは、シーズンの区切りで上下を合わせることです。普段はスラックスだけを出し、シーズンの終わりに上下そろえて出す。この形なら、差が広がりすぎるのを防げます。
クリーニング回数の差を管理する
回数を意識するだけでも違います。
上下のクリーニング回数に極端な差が付かないよう、シーズンごとに出した回数を意識しておくとよいでしょう。ジャケットは汚れにくいとはいえ、襟や袖口には皮脂が付いています。着用シーズンに一度も出さないのは避けたほうがよいでしょう。
なお、明らかに汚れているのに「上下そろえるまで待つ」のは本末転倒です。シミや汗の汚れは時間が経つほど落ちにくくなるため、その場合はスラックスだけを先に出してください。
せんたく便の最速パックは、スーツ上下を2点、スラックス1本を1点として数えます。10点なら1枚あたり1,384円なので、上下そろえて出しても負担は大きく変わりません。シーズンの区切りで出すスーツは、せんたく便におまかせください。
スラックスの折り目はクリーニングでどこまで戻る?
センタープレスの折り目は、スラックスの見た目を大きく左右します。どこまで戻るのかを整理します。
通常のプレス仕上げで整えられる範囲
クリーニングでは、洗浄後にプレスなどの仕上げを行うサービスが一般的です。折り目の仕上がりや追加料金の有無は店によって異なるため、必要に応じて確認してください。
この工程で、薄くなっていた折り目は再びはっきりします。膝の出っ張りやシワも、ある程度は解消されます。日常的に履いて緩んだ程度の折り目であれば、通常のプレスで十分に戻ります。
ただし、プレスで付けた折り目は永久的なものではありません。数回の着用と洗濯で、また緩んでいきます。
折り目が戻りにくいケース
戻りにくいのは、次のような場合です。
一つは、生地が傷んでいる場合。摩擦でテカリが出た生地や、繊維が潰れた部分は、プレスをかけても折り目が定着しにくくなります。
もう一つは、間違った位置に折り目が付いてしまった場合です。自宅でアイロンをかけたときに本来と違う位置に線が入ると、二重線になります。この状態は、元の線を消してから付け直す必要があり、通常のプレスだけでは解消しないことがあります。
素材の影響もあります。ポリエステル混紡は折り目が付きやすく持続しますが、綿やリネンが多い素材は折り目が緩みやすい傾向があります。
折り目を長持ちさせる加工
通常のプレスとは別に、折り目を固定するオプションを用意している店があります。
名称は店によって異なりますが、加工方法はサービスによって異なるものの、通常のプレスより折り目を長持ちさせる加工が用意されている場合があります。料金は300〜1,000円程度が目安です。
毎日スーツを着る仕事であれば、この加工を付けるほうが、結果的にクリーニングの回数を減らせる場合もあります。ただし、加工は永久ではなく、洗浄を重ねれば効果は薄れます。
自宅で折り目を保つ方法
日常の扱いでも、折り目の持ちは変わります。
保管は、クリップ式のスラックスハンガーで裾を挟んで吊るす方法が向いています。自重で縦に伸びるため、シワが伸び、折り目も保たれます。二つ折りで掛ける場合は、折り目の位置がずれないよう、左右の脇線を合わせてから掛けてください。
自宅でアイロンをかける場合は、必ず当て布を使います。直接アイロンを当てると、熱と圧力で生地がテカります。折り目は、左右の脇線を合わせた状態で、既存の線に沿ってかけてください。既存の線を無視すると、二重線になります。
着用後は、ハンガーに掛けて一晩置き、湿気を飛ばしてからクローゼットに戻すと、シワが自然に落ちます。
自宅で洗えるスラックスの条件と洗い方
すべてのスラックスがクリーニング前提というわけではありません。条件を満たせば自宅で洗えます。
判断の基準は洗濯表示です。桶のマークがあれば水洗いができます。手を入れた桶のマークは手洗いのみ、桶にバツ印があれば水洗い不可です。ウォッシャブル対応と表示されたビジネススラックスは、家庭で洗える設計になっています。
素材でいえば、ポリエステル主体のものや、防シワ加工が施されたものは自宅洗いに向きます。一方、ウール100%、カシミヤ混、リネン混のものは、縮みや型崩れのリスクがあるため、水洗い可の表示があっても慎重に扱ってください。表示のないもの、高価なスーツの一部であるものは、クリーニングに出すほうが安全です。
洗う場合の手順は次のとおりです。
- ポケットの中身を出し、裾やポケット口の汚れを確認する
- ファスナーとホックを閉じる
- 脇線を合わせて折り目の形に畳み、洗濯ネットに入れる
- 洗濯表示に適した洗剤とコースを選ぶ
- 表示された水温の上限を守る
- 脱水は型崩れを避けるため必要以上に長く行わない
干すときは、クリップ式ハンガーで裾を挟み、逆さに吊るします。ウエストを上にして吊るすより、生地の自重で縦のシワが伸びやすくなります。直射日光は退色の原因になるため、陰干しにしてください。
乾いたあとは、当て布をして中温でアイロンをかけ、折り目を整えます。乾燥機は縮みの原因になるため使わないでください。
スラックスのクリーニングについてよくある質問
折り目は無料で付け直してもらえる?
通常のクリーニング料金には、プレス仕上げが含まれています。この工程で折り目は整えられるため、追加料金なしで折り目がはっきりする状態で戻ってくるのが一般的です。
一方、持続性を高める折り目加工は別料金です。300〜1,000円程度で、通常のプレスより長く形を保てます。
折り目が二重になっている、位置がずれているといった状態の場合は、修正に手間がかかるため追加料金になることがあります。気になる箇所は受付時に伝えて、対応の可否と料金を確認してください。
ウォッシャブルスラックスは自宅で洗える?
洗えます。ウォッシャブル表示のあるスラックスは、家庭での水洗いを前提に設計されています。
ただし、ウォッシャブル表示があっても、洗濯方法は商品ごとに異なります。洗濯表示やメーカーのお手入れ方法に従い、指定された洗剤・水温・コース・乾燥方法を守ってください。
なお、ウォッシャブルであっても、汗の成分がすべて落ちるわけではありません。シーズンの終わりには一度クリーニングに出しておくと、黄ばみの予防になります。
テカリはクリーニングで直る?
程度によります。
テカリの原因は、摩擦と熱によって生地表面の繊維が潰れ、光を反射しやすくなることです。スラックスでは、尻、膝、裾の内側に出やすくなります。
軽度のテカリであれば、スチームで繊維を起こす処理によって改善することがあります。対応している店に相談してみてください。
一方、繊維が完全に潰れて硬くなった状態は、元には戻りません。ここまで進むと、生地自体が寿命を迎えているという判断になります。
予防としては、アイロンをかけるときに必ず当て布を使うこと、同じスラックスを連日履かないこと、ブラッシングで繊維の向きを整えることが有効です。
まとめ
スラックスのクリーニングは、頻度・料金・加工の3点を押さえれば判断できます。
- 頻度は一律の回数ではなく、季節や着用状況、汗・におい・汚れの状態から判断する
- 店舗型は1本500〜1,000円程度、宅配パックは1点1,000〜1,500円程度
- 汗のにおいが気になるなら、通常のドライではなく汗抜き加工を選ぶ
- 仕上がりは店舗型で2〜4日、汗抜きや染み抜きを加えるとさらに1〜3日
- スーツの上下は、回数の差が開きすぎないよう管理する
- 折り目は通常のプレスで整うが、持続させたいなら折り目加工を検討する
- 水洗い可の表示があれば自宅でも洗える。脱水は短く、乾燥機は使わない
「ブラッシングでは汗や皮脂は落とせない」「通常のプレスと折り目加工は別のもの」「上下でクリーニング回数に差が付くと色味が変わる」この3点を知っておくだけでも、スーツの持ちは変わります。
スラックス1本を安く仕上げたいなら店舗型を、スーツ上下や複数のビジネス衣類をまとめたいなら宅配のパック料金をご検討ください。シーズンが終わった分は、保管付きのサービスを使えばクローゼットにも余裕ができます。
汗や皮脂を残したまましまうと、保管中に酸化して黄ばみに変わります。せんたく便はシミ抜きが基本料金に含まれているため、気になる箇所があっても追加料金を気にせず頼めます。しまう前のスラックスは、せんたく便の最速パックにおまかせください。
宅配クリーニングの依頼はせんたく便へ
| サイト名 | せんたく便 |
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